海外勤務とメンタルヘルス8
4.人間関係(その3)
「日本人コミュニティ」という居場所
現地の人と関係を築くことは、たまたま海外勤務先であったその土地をあなたにとって特別な場所にしてくれるでしょう。

一方で、「日本語で話せる誰か」を現地で見出すことは、あなたのメンタルヘルスを支えてくれるものとなります。実際、海外で暮らす日本人コミュニティは、多くの都市に存在しています。
こうした場に参加することで、「自分の居場所」が少しずつできていきます。
「海外に来たのに、日本人とばかり話していていいのかな…」と気にする必要はありません。そこがホッとする空間ならば、あなたにとって大切な場です。
「心の支え」は、用意しておける
孤独感やストレスを感じたとき、「誰かに話を聞いてもらう」という手段を、あらかじめ用意しておくと安心です。それは現地の交流に限りません。

たとえば、
・日本語で対応してくれるオンラインカウンセリング
・メンタル不調時の連絡先リスト(家族・友人・医療機関)をスマホに入れておく
・「何かあったときはこの人に」と決めておく(現地の上司、HR担当、日本人の知人など)
こうした「備え」があるだけで、気持ちにゆとりが生まれます。
最後に:人間関係は「育てるもの」
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海外での人間関係は、最初からうまくいかなくても大丈夫です。日本にいたときだって、信頼関係ができるまでには時間がかかりましたよね。焦らず、でも少しだけ勇気を出して、自分なりの「つながり」を育てていきましょう。
・・・さて、日が経って海外赴任が終了し、日本に帰ることとなりました。
「いろいろあったけど、無事、現地の勤務終了。久々の日本、ホッとするな~」
でも、しかし。
帰国したら、何もかもが元通りというわけではありません。視野が広くなっている分、以前の生活スタイルがどこかぴったりはまらないと感じたりするかもしれません。
次回は、「逆カルチャーショック」について取り上げてみようと思います。
渡航者医療センター 松永優子



