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海外派遣者や海外出張者のメンタルヘルス対策
海外勤務者のストレス要因
人間関係、言語の違い、習慣の違い、治安の悪さ、衛生環境、食生活など
海外勤務者のメンタルヘルスに関して留意すべき事項因
・業務に起因するストレス要因だけでなく、業務外の要素(環境変化など)もストレス要因となりやすい。
・現地と時差のある本社との本社とのやりとりや、接待などに時間を費やすため、目に見えないかたちで、残業時間が増えている可能性がある。
・文化圏の異なる同僚や上司だと、不調を気づかれにくい。
・受療が困難。現地で精神科を受診したり、カウンセリングを受けたりすることができない。
したがって、治療が必要な場合は、軽度の症状であっても帰国せざるを得ない。
・本人のみならず、家族がメンタルヘルスの不調に陥った時も、現地でサポートを得ることが難しいため、大きな影響を受ける。
対策項目
平時
・メンタルヘルス、セルフケア、ラインケア(管理職によるケア)の研修を実施する。
自ら不調に気づき、対処する能力が求められる。日頃から学ぶ機会を提供する。
管理職にはラインケア研修を実施する。部下の不調に早期に気づき、環境改善に努めさせる。
海外派遣前
・海外生活を「予習」できる機会を提供する。
異文化適応プロセスを学ぶ。現地で生活を開始した時に感じる不安や困惑を軽減させる。
前任者との面談の機会を設定する。
現地への短期出張をしておく
・サポートが必要な時の窓口を明確に伝える
健康相談ができる窓口の連絡先。利用方法をわかりやすく説明しておく。
担当者を決めておく。
家族にも窓口を知らせておく
海外派遣中
・定期的に状況を確認する。
定期的に体調の確認をおこなう。メールでの相談やオンラインでの面談などを実施する。
・一時帰国時健診と産業医面談を実施する。
メンタルヘルス不調の早期発見・早期治療に努める。
海外派遣終了後
・フォローアップ面談を実施する。
帰国後の再適応にも時間がかかる。
・現地情報の収集を実施する。
現地での困ったことなどをヒアリングする。
後に続く派遣者の財産となる。